未使用の着物の買取相場は?
着物買取では、もともとのその着物の価値、使用感、流行などを総合的に考えて値段が決まってくるものです。何かが優れていたとしても劣る面があれば査定額は下がってしまうものであり、全く同じ着物であっても買取価格に違いが生じるのはよくあることなのです。
着物の価値としては、作家ものやブランドものであればそれだけで価値がつくことになります。また、一般的な着物では絹で作られていますが、綿などのカジュアルなものや夏物ではもともとの値段からもそれほどの高い査定額は期待ができません。これ以外にも、着物は洋服と違っておはしょりで着丈の調整が可能であり、身幅も合わせで調整をすることができます。裄丈は調整ができないために重要視される部分ですが、一着でもかなりの幅広いサイズの人に対応することからサイズ的な問題も洋服に比べれば少ないものです。しかし、背が高い人や体格の良い人になれば特注サイズということになります。買取後は中古品として販売されることになるのですが、店舗側としては買ってもらえる可能性のある商品を仕入れたいものなのです。つまり、一般的な人の体型に合ったものが求められているため、特注サイズとなるだけでも相場が下がる可能性もあります。
着物は置き物ではないので、着用することによって商品が劣化することにもなります。汚れや傷、シミや日焼けなどの生地の状態によっても価格が左右されるものであり、新品に近い状態の良いものが高い査定額の期待ができます。一度も腕を通していない未使用品になれば状態が良いものとして取り扱われますが、未使用だからという理由だけで相場が決まっているわけではありません。着物は洋服と同じように流行があり、洋服のように毎年ではなくても10年前のものになればデザインも古くて今着るには恥ずかしくもなってしまいます。丁寧に保管していてきれいな状態であっても、一昔前の絵柄になればあまり価格に期待ができません。最悪の場合には、取引をしてもらうことができずに1円にもならない可能性もあります。ただし、買取後にはたくさんの流通経路を持っているという店舗であれば、幅広く買取が行われています。着物としてだけではなく、巾着などの和装小物を作るための生地として利用されたり、海外でも日本の着物は非常に人気があるので輸出されることもあります。査定は無料で行われているサービスなので、たくさんの店舗に出してみるというのも相場を知るとともにベストな店舗を見つけることができます。