知っておきたい、着物の魅力。

現在、着物の需要が高まっています。
若い人にはリメイク着物、外国の方には柄や色の珍しい真新しさやお土産、中年層には娘に受け継いだり、茶道や日本舞踊などでの着物を着る機会が増えています。
伝統工芸の継承者が減っていることもあって江戸・明治・大正・昭和初期の作品の希少価値も高い評価になっています。
着物は準備するものも多く、着付けの手間などから遠ざける人も多くいました。
面倒なものと思いがちだった若者にも着物の魅力が再認識されています。
それは着物の文化を大切に守ってきた日本人にとって本当にうれしいことです。

場所や状況に合わせた装い

季節や明日その日に行く場所にふさわしい着物や帯を考えて合わせたり、遊び心を出したり、半衿をつけたりなど、そういったスタイルも新しい着物の楽しみの発見です。
実際に着て自分に合ったコーディネートができたときに褒められたりすると「着物は面倒だけど楽しい」という感情が芽生えます。
平成時代の着物ブームは今始まったばかりです。
若者たちは着物を自分たちに合うよう現代風にアレンジしたりして楽しむ事を忘れていません。
さらに現代の若者の間で新しい着物文化が発展しそうです。
また、着物でレストランに行くとスタッフの方も丁寧な応対をしてくれ、眺めの良い席に案内してもらえたりします。
着ていたのは古着の着物でも関係ありません。
着物を着ているというだけで特別扱いされる経験は数知れないと思います。
着物は日本人の正装なので、海外のレストランでもまた特別な席に案内してもらえたり敬意を払ってもらえます。
着物が汚れないように布ナプキンを用意してくれたりだとか、夏には涼しい席に案内してもらえたりしてもらえます。
着物を着ていることでまわりの人の心遣いも感じられるのが着物の良いところです。
着物にはこのような楽しみ方もあります。

着物でつながる人脈

最近は着物ショップのミニ講座やお出掛け会、着物イベント、着物プリマなど、着物好きな人に出会える場所が増えてきています。
着物が人と人をつなげてくれるのです。
着なくなった着物は買い取ってもらい、それが新しい人の手に渡れば着物好きの輪が広がっていきます。
着物ライフが何倍も楽しくなるよう着物を眠ったままにしないで買取店に持ち込みましょう。
着物を着ていて良かったなと思うシーンは着物を着ていなかったら出合えなかった世界を知ることができることです。
ぜひ着物を着て見に行きたい歌舞伎は着物と同じ日本の伝統ですから時間を見つけては月に何度も通い、大阪、京都、博多と遠征までする方もいます。
歌舞伎を観て着物がさらに楽しくなり、着物を着てさらに歌舞伎が楽しくなります。
着物の先にある楽しみを見つけたい方が着物を沢山必要としています。

着物の魅力は様々

着物を着ると背筋が伸びて緊張感があります。
そう言う方が多いです。
しかし着物に惹かれる理由は逆で、日本の布にくるまれる安堵感、着るというより布をまとうという緩い感覚があります。
洋服と違い、着物は形が同じですが着物が人の体に寄りそうというのが大きな違いです。
包み込むような懐の大きさや安心感と懐かしさが着物の魅力です。
着てみるとわかりますが、絹の肌触りや心地良さを、着物を着ることで発見できます。
絹をまとう気持ちよさは格別なのでまだ知らない人には知ってほしいです。
お下がりの着物や帯は祖母のものだったり、30年以上も前のものであったり、自分で買ったものでも5年前、10年前のものもあります。
毎年、それらの着物や帯を着回ますことが可能です。
洋服は流行りがありますが、着物なら廃れることはないので何年たっても楽しい気持ちになれます。
そして、年齢とともに好みも合わせ方も変わるので同じ着物でもその時代の自分に合わせた発見ができます。
着物の買取の重要性はこういったことも理由になっています。